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武井壮の人生を変えた『ソクラテスの弁明』全文書き出し
僕がこの話を聞いたのは21歳の時だったんですが「武井壮めっちゃ頭いいやん!」ってなったんですね。
それまでは、ただの百獣の王としか思ってなかったんですが、この話を聞いて凄い納得して「そりゃ、成功するわ。」って腑に落ちたんです。
武井壮の人生を変えた『ソクラテスの弁明』是非、みなさんも聞いてみてください。
以下、全文書き出し
まずこの「ソクラテスの弁明」っていうものに僕が何故共感を抱いているか?っていうと、僕の人生のテーマみたいなものが2つありまして。
「やらなきゃいけない、しなきゃいけない、これやるべきだ!!」ってことよりもやりたいことをやって生きると。
やりたいことをする時間を自分の人生の中で出来るだけ長い時間とりたいと。やりたいことして生きるっていうのがまず1つなんですけど。
もう1つが毎日自分史上最高っていう毎日自分の人生の自己ベストを更新していくっていうのが、僕の人生のテーマなんですけれども。
この2つのテーマを僕の頭の中に導き出してくれたのがこの本なわけですよ。
それでソクラテスというのは「無知の知」という言葉をご存じですか?
彼はね当時ギリシャにいた知識人と言われる人たちが「俺はこんなことを知ってる」「俺はこんなに物知りだ」ということを色んな人に教えたり、例えばお金儲けの話を人にする人が沢山増えちゃって、昔の良かった頃のアテネが腐ってしまうんじゃないかと憂いまして、
その人たちのところに出向いて、「あんたたちは物知り顔で話をしているけれど、ものを知ってるって思っちゃってるから自分がまだまだものを知らないということを知らないから、そんなに賢くないよ」と。
「ただ俺はあんまり物事あんまり知らないと思ってるからいつまでも本当に自分が知りたいと思ってることを知り続けるということを探求し続けるから、俺が一番賢いよ」と。
「だからお前らなんて本当に知識人じゃないよ」っていう、ちょっと荒っぽい言い方ですけど、そんなことを説き伏せて回るわけですよ。
それが「俺は知らないことを知っているから『無知の知』だ」と無知を知っているからそれが知識なんだよっていうことをね、説いて回るんですけど。
彼の周りにプラトンだとかそういった哲学者とか、そういう知識的な探求者なる人たちが集まって行ってしまったことを反逆のようにとらえられてしまうわけですね。
それで国家を扇動しているんじゃないか?みたいなことを言われて恨みを買って裁判に掛けられたりします。
「お前死刑だ」とそんなことをして回るなんて頭のおかしいやつだっていうことで死刑だって言われちゃうんですね。
で、死刑の判決を受けるのに陪審員が裁判で投票を行うんですけど、半々くらいだったんですよ。
だから情状酌量を願い出ればもしかしたら死刑は免れられたんですよ。
裁判官もそんな姿勢だったんですね。
なんだけど「いや死刑でいい」とおっしゃるわけです、このソクラテス。
それはプラトンたちが必死に止めるわけですよ。「どうしてだ!先生」「なんで死刑になっちゃうんだ、おかしい」と。
別に悪いことをしているわけでもないのにっていうことを言うんだけどソクラテスはそこで言う言葉が
「私は自分の心の赴くままにこういうことがおかしいと思って自分のしたいことをしたまでだ」と。生きたいままに生きたまでだと。
「それをもって死刑を宣告されるなら、それでいい」と「それをもし自分の心を曲げて『間違ってました、すみません』と謝ることは自分じゃない。もう自分としての命はそこで終わっている」
ということで死刑を受け入れるわけですよ。
僕はこれに衝撃を受けて「そんな人間がいるわけない!」と。
ただよくよく考えてみたら確かにそうかもしれないと。
「毎日つまんねえ」だの「面白くねえ」だの「○○が上手くいかない」だの言って生きてて何が面白いんだろう?と自分も思ってたんですよ。
授業がつまんねえなと思ってた時期もありました、中学生の時とか。
でもこれをつまんないと思って生きるのか、ここに何か活路を見いだして自分のプラスにしてやろうと思って生きるのかで人生は変わるなと思いまして。
自分のやりたいことっていうのは、もしかしたら自分の心の中にあって、それを動かすのも自分自身で、だから自分のやりたいことをやるっていうのはただただやりたいことを無造作にやるんじゃなくて、自分の歩む時間を全部やりたいものに変えてしまう時間じゃないか?とそういうふうに思い立ったわけですよ。
それが今の自分の人生につながってきてるんですけど、まず1つはそこで。
さらに「無知の知」っていう彼が求めていたものっていうのはやっぱり、いつまでも自分が満足しないと。
「もう物知りなんだ」って満足しないっていうそういう気持ちだと思うんですよね。
いつまでも成長してもまだ足りない、まだ足りないって歩み続けていくことだと思うんで。
僕がそれを見て確かに「昨日すごい楽しいことあったな」とか「今日なんかつまんないな」と思ったりした日があったりしたんですよ。
「これはいかん」と昨日の方が楽しいなんてあってなるものか!と僕は今日も昨日の自分よりもよりよくものを知りより強くなりってことを続けていけばもしかしたら昨日より今日の方が楽しくなるんじゃないか?と
今日より明日の方が楽しくなるんじゃないか?っていう思いにこの本を読んで至った訳ですよ。
だからこの「無知の知」が今の僕を支えてまして。
トレーニングとかで身体を強くすることもそうなんですけど、例えば本を読んだりマンガを読んだり、人と話したり人と出会ったりすることで今まで知らない自分をもう1人手に入れるとか、今まで出来ないことを出来るようにする。
知らないことを知っているようにする、その1個1個が成長で、明日それを1つクリアすれば今日の自分よりも成長できた自分でいられると。
これはもしかしたら僕にとっての「無知の知」じゃないか?というふうに
この2つのテーマに沿って人生を進めてきて今ここにいるんですけど、その2つのテーマにすごく助けられてきてるんですね。
いろんな場面で。
だからあの本当にたまたま中学の先生に薦められたこの本で、本当にシンプルな物語の中で自分でいろんなことを考えて、動かされた本でですね、衝撃が今でも残ってるんですね。
こんなふうに人生を形作ってくれたこの本にはすごい感謝の念がありまして、そういう意味でもし「やりたいことが見つからないな」とか「毎日がなんかつまらないな」とそう思っている学生さんとか若い方とか、若くなくても我々世代でもそういうことが見つからなくてモヤモヤしている人がいたら、是非1度目を通していただいて自分が生きる道みたいなものを見つけていただいたら嬉しいなと。
ソクラテスの弁明を読んで学んだこと
ソクラテスは『無知の知』を唱えた人で無知の知ってなにかというと
【「自分は何も知らない」ということを自分は知ってるのであなたより私の方が賢いよ。】
っていう(屁)理屈です。
でも、このソクラテスただの屁理屈野郎じゃないんですね。
ソクラテスの他の名言
【無知の知】以外にも沢山の名言を残してるんですね。
【食べる為に生きる人もいるが、私は生きる為にたべる。空腹こそ食欲をそそる最高のスパイスである。喉が渇かない限り水は飲まない。】
今でいうところの断捨離。
ものが溢れてる世の中で必要な考え方ですよね。
自分の必要とするものを限りなく少なくしたんですが、その中でも話し相手だけは大切にしたとのこと。
【慎ましく生活するのはセルフコントロールを極める近道。】
これが個人的には好きなんですけど、自分が目指すところにセルフコントロールがあるので、慎ましく生活するっていうのはそれ自体が自己実現につながりますね。
【健康な体は最高の幸福】
ソクラテスは体には気をつけてて筋トレとかしてたらしいんですね。(なんか武井壮っぽい)
【貪欲な人は繊細さを味わえない。】
さっきの慎ましく生活するってのと同じですね。
僕がソクラテスから感じたこと。
これらから、僕が感じたのは【Less is more】を体現してるなと。
まぁさっきの断捨離と感覚的には近いんですが、僕も4月に入って、より一層【Less is more】を意識するようになりました。
- 食べ過ぎない
- 持ち物を減らす
- 意味のない時間を減らす
- 睡眠時間を減らす
とかを実践してたわけなんですが、これらを実践した結果を書いていきます。
食べ過ぎない
- 痩せた
- 集中力増した
- 睡眠時間減っても体力回復した
などなど、その中でも印象的なのが
【食べ物に感謝するようになった】ってことですね。
食べ過ぎないので1日に取れる食事が限られてんすよね
だからこそ、有難い。そして美味い。味わってかみしめてます。
持ち物を減らす
- 部屋とか綺麗になった
- 持ち物にこだわりが出てきた
- 品格が上がった
- 無駄なことがより嫌いになった
って感じで、ここに関しても、やはり「感謝の気持ち」ってのが増したように思います。
意味のない時間を減らす
- 時間に対する意識が強くなった
ってことに尽きるのですが、これほんとお恥ずかしい話で以前までは遅刻してもそんな罪悪感なかったんですよね。
それが今となっては遅刻= 死刑くらいの感覚で捉えてます。
だって時間って命じゃないですか?
意味のない時間を過ごす、過ごさせるってのは自分やその人の命を削ってるわけですからね。
とか言って、今日ついに授業に遅刻しちゃいました。死刑。
睡眠時間減らすってのは上記で説明したようなことなんで割愛。
と、いうようにLess is moreを実践していくことで徳の高い人間に近づいていくのかなと思っております。
そして、ソクラテスも言うてます『徳を追求することが”魂”を育てる方法』だと。
『ソクラテスの弁明』まとめ
論語の中にも似たようなことがかいてあって、
「法やルールで規制しても抜け穴を探すだけ、よりも道徳を持てば恥を知れる。」
この最後の「道徳を持てば恥を知れる」ってのがいいですよね。
恥はかきたくないし、見せたくもないけど恥だと知ってるからこそ治せるんですよね。
【過ちを改めざる是を過ちと謂う】
ミスしても、それを改善しようとしないのが本当のミスって意味ですね。
『ソクラテスの弁明』はマンガで読むのがおすすめ!
ソクラテスの弁明は普通に読むと結構難しい本なんですが、この『まんがで読破シリーズ』は読みやすくてページ数も少ないのでオススメです。
ソクラテスの弁明以外にも名著がたくさんあるので、この機会に教養をつけて深みのある大人になってみては、いかがでしょうか??