このシリーズでは、ゴーゴーケンゴの完全なる主観で「この人、素敵やなぁ」と思った人の半生に焦点を当てて、ヒトトナリに迫ろうという企画です。
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ワンダーナッツ中山善貴氏のヒトトナリ
ワンダーナッツ @wondernuts_n の成功を世界で1番信じてると言う自信がある。頑張ろう。 #HiveShibuya pic.twitter.com/ubAcGSdOTq
— 木下 慶彦 (Max) (@kinoshitay) 2017年5月26日
どーもゴーゴーケンゴ(@KNGrits)です!
今回のヒトトナリはスタートアップ界の注目株ワンダーナッツからCEOの中山善貴さんにお話を伺いました。
Skyland Venturesの木下慶彦氏が期待を寄せる若手起業家はどうやって誕生したのでしょうか?
中山善貴氏のプロフィール
株式会社ワンダーナッツ代表取締役
1993/7/18生まれ
三重県出身
2015年にワンダーナッツ設立
ダイエット動画サービスLifmoを運営
93年生まれなので僕と同い年なんですね。
気になって少し調べてみると、このTweetに出会いました。
【インタビュー】地方から上京して起業、ツイッターでの「人との出会い」がスタートアップ人生のはじまり 女性向けダイエット動画メディア『Lifmo』運営のワンダーナッツが総額5000万円を資金調達 #ivs10 #pedia https://t.co/uCGGQa22W2
— Pedia News (@pedia_news) 2017年6月6日
この記事の投資家の方々のコメントを一部抜粋させて頂きます。
Skyland Ventures 代表パートナー 木下慶彦氏より、コメント
SVは、バリューの一つに「ソーシャルから、若い天才を発掘する」としており、日々Twitterから若い才能を探しています。
中山さんへはまさにそのような出会い方をしており、Twitterからコンタクトを貰い、初回のMTGで事業の大まかな方向性を決めて、2回目のMTGではSVからの投資を決め、その後すぐに投資実行することになりました。
中山さんの変化度をリスペクトしており、SVは今後もワンダーナッツの成功を世界で一番信じているものの一人として支援していきます。
ANRI 代表パートナー 佐俣アンリ氏より、コメント
中山さんはLifmoリリース前からお会いしていますが、丁寧に学んで実践する努力の起業家だと思っています。ここ数ヶ月の成長は驚くべきもので、これからどう成長していくのはANRIとして大きな期待をしています。
キープレイヤーズ 代表取締役 高野秀敏氏より、コメント
中山さんは、地方からソーシャルメディアを活用し発信力がある方で、どんな質問にも粘り強く回答される方だと、粘着的に事業を頑張る印象をもっています。
今回の資金調達でご一緒した、木下さん、アンリさんともう一人の個人投資家とは、もともと共通の知り合いでしたが、彼らと同じ経営者を応援することになり、巻き込み力も大きいと感じています。
投資家のコメントから察するに『素直な野心家』という印象を持ちました。
奢ることなく、等身大のまま真っ直ぐ突き進む人なのかなぁと想像を膨らませながら、お会いしてきました。
ワンダーナッツ中山善貴さんの半生
世界で活躍する父に憧れた幼少期
三重県で生まれ育った中山さんは幼い頃からリーダー的存在で遊びの発案者だったと言います。
その中山さんが幼少期の頃に印象に残ってるのは、お父様との会話だそうです。
中山さんのお父様はアパレル関連の会社を経営しており、海外出張が多かったそうです。
中山さんは出張帰りのお父様の話を聞くのが、とても楽しみだったと言います。
お父様はコンバースを三重県に初めて持ち込んだり、ヴィヴィアンウエストウッド、クロムハーツ、イルビゾンテなど名だたるブランドとの交流もあったそうで、その話を楽しそうにするお父様を見てた中山さんは「大人ってカッコいい!!働くって楽しいことなんだ!!」と思うようになったそうです。
自立しなきゃ行けなかった中学時代
そんな中山さんですが中学の頃に家庭の事情で母と5つ上の姉との3人で暮らすようになるんですね。
そして、中山さんのお母様もまたバリバリの女性社長だったそうです。
お母様の仕事が忙しかったこともあり、中山さんは中学1年生の頃から自分でお弁当を作り、家事は全てこなして生活していたそうです。
少しでも母の手作り弁当に近づけたいということで、毎朝5時に起きてタコさんウインナーやネギ入りの卵焼きを作ったりしていたんですね。
そんな、中学時代の中山さんに大きな影響を与えてくれた人物がいます。
それは当時の担任の先生だったんですね。
中山さんは中学生の頃、全く学校に行かない時期があったそうです。
グレていたワケではなく、マンガにハマってずっと家でマンガを読んでいたそうです。
その時に、担任の先生が「善貴には一番期待してる」と声をかけてくれたんですね。
当時、所属していたソフトテニス部の顧問でもあった担任の先生からの期待が凄く嬉しかったと言います。
家族団欒の時間が少なく、早くから自立して生きていた中山さんは大人からの愛情に飢えてたのかも知れません。
そして、期待してくれる先生の為にも頑張ろうと思えたんですね。
昭和シェル石油に18歳で入社
三重県の工業高校を出て、昭和シェル石油に18歳の頃に入社するんですが、お父様の影響もあり、働くことが楽しみだったそうです。
その当時の中山さんの目標は「この会社で社長になる!!」ということだったんですね。
しかし、高卒の自分では出世しても部長までだという現実を突きつけられ、自分が思い描いてた理想像とはかけ離れてたと言います。
そこで、初めて起業を意識するようになったそうです。
イーロンマスクやスティーブ・ジョブズやザッカーバーグに憧れてインターネットを使ったビジネスをしたいという思いが日に日に強くなっていったそうですが、中山さんの周りに起業家なんて誰一人おらず、相談相手はいなかったそうです。
この頃は日中は会社の仕事をして、帰宅してから朝方までビジネスの勉強を独学でしていたそうです。
一度、ハマると無我夢中で突き進める性格は昔からのようですね。
ちょうどその頃、同期で仲のよかった2人が「最近、付き合い悪いけど何してるん?」と声をかけてきたのがキッカケで起業の話をしたそうです。
後に、この2人が創業メンバーとして仲間になり起業することになるんですね。
22歳で会社を辞めて起業。そして上京。
22歳で会社を辞めて起業した中山さんですが、当時はビジョンがあったワケでも、やることが決まってたワケでも無いと言います。
そして、3人で創業したワンダーナッツですがサイトを作ったり、SNSを運用したり、とにかくガムシャラに働いたそうです。
そして、収益も出始めた2016年8月に「自社サービスで勝負していきたい」と、東京進出を決めます。
そのタイミングで創業メンバーの1人は三重県に残って、自分の夢を追いかけたいと言って抜けるんですね。
それを中山さんはこう語ってます。
尊師と老師の話ですが『世の中を良くしたいと語り合った仲間が、世の中を良くする方法はお互い違えど、別々の分野で活躍して、再開した時に「空白の時間」を語り合った。』というエピソードが好きで、そういう関係でありたいと思っています。
そして、上京した中山さんに連絡をしたのがスカイランドベンチャーズの木下さんなんですね。
ある日、突然ツイッターのDMから連絡がきたそうなんですが、初めは怪しいと思ったと振り返ります。
当時、スカイランドベンチャーズの木下さんも知らないくらい無知で恥ずかしいのですが、深夜2時頃にいきなり木下さんからDMがきてプロフィール見たら「投資家」って書いてあって、最初は怪しいなと思いました。笑
しかし、「チャンスだと感じたら突き進みたい」という思いが強く、会いに行ったんですね。
その時には事業の話は一切せずに、木下さんから「起業家10人に会いに行く」という宿題を与えられたそうです。
そして、1人目に出会った起業家がカウモの太田さんでした。
その時の中山さんのブログがこちらです
太田さんからのアドバイスを一言に凝縮すると、
どう勝つのか?
この部分を明確にすることがサービスをグロースするにおいて重要だと。
当時、飲食店の予約サービスを考えてた中山さんはピボットし現在の事業に至るワケなんですね。
ワンダーナッツは1兆円企業を目指す
そして、5000万円の資金調達を経て、ダイエット動画サービスLifmoを今年の1月からスタートしたワンダーナッツですが、見据える先は1兆円企業だと言います。
そのために意識してる3つのポイントが
- 市場が大きい
- コンテンツの寿命が長い
- 海外展開も可能
この3つだと言います。
現段階で公開できる内容とそうでない内容があるので、今後の展開については書けませんが、お話を聞かせて頂き僕自身とても勉強になりました。
経営戦略、競合分析などなど、貴重なお話を聞かせて頂きました。
そんな中山さんの価値観について最後に触れて行こうと思います。
ワンダーナッツ中山善貴さんの価値観
主人公フィルターを人生にかける
中山さんと意気投合した話がこれです。
自分の人生を1つの映画として考えた時に、自分は主人公の行動が出来てるか?
これを常に意識してると仰ってました。
自分は何もなかった。
でも、どんな些細なことでもそれをチャンスだと思い込むこと。
そして、そのチャンスに飛び込むこと。
そして、そこに没頭すること。
最初から凄い人なんていない。
でも、「自分は凄い人になれるんだ」という思い込みがあって初めて、チャンスに飛び込む勇気が湧いてくる。
そうやって、飛び込んで、没頭し続けるからこそ中山さんは凄まじいスピードで進化してるんだなと感じました。
まずは、やってみる。
スタートアップの多くが単一の事業にフォーカスしてるのに対し、ワンダーナッツでは複数の事業に取り組んでいく姿勢があります。
そこには中山さんの「まずは、やってみる」という価値観が反映されてるんですね。
複数やるからこそ、意思決定の幅が広がり、シナジーも生まれる。
そこに対する、判断軸は「想い」だと言います。
やりたいことベースで考えていって、その道筋が見えたらやると判断してるそうです。
この話を聞いて、スティーブ・ジョブズの「connecting dots」を思い出しました。
点と点が繋がって線になる。
ワンダーナッツが1兆円企業になる点が今の点と繋がる日がそう遠くない未来にあると感じました。
ゴーゴーケンゴからみた『中山善貴』
中山さんとはここ1ヶ月ほどの付き合いなのですが、波長が合うと言うか中山さんの人柄が僕はすごい好きなんですね。
それは中山さんの『真っ直ぐさ』によるものなのかなぁと思っています。
この『真っ直ぐさ』って、シンプルなんですが意外と難しくもあり、奥が深いなと感じております。
好きと尊敬が共存する中山さんの存在は僕にとっても大きな刺激ですし、これからも応援!!
今度はワンダーナッツ社にもお邪魔したいなと思っています←
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