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WBA世界ミドル級王者の座を奪取した村田諒太
どーもゴーゴーケンゴ(@KNGrits)です!
先日、ボクシングの村田諒太氏が2度目の世界戦を制して見事、WBA世界ミドル級王者に輝きましたね。
そんな村田諒太氏の哲学について今回は迫っていきたいと思います。
村田諒太とは?
1986年1月12日 (31歳)村田 諒太は、日本のプロボクサー。ロンドンオリンピックミドル級金メダリスト。奈良県奈良市出身。帝拳ボクシングジム所属。現WBA世界ミドル級王者。日本人ボクサーとして竹原慎二以来2人目のミドル級世界王者でオリンピックメダリストとしては日本人初の世界王者である。 血液型AB型。
wiki参照
現在、31歳なのでボクサーとしては決して若くないですね。
そして、ロンドンオリンピックで金メダルを取ってからプロ転向し、世界チャンピオン獲得と、そこだけ切り取れば順風満帆なボクサー生活ですが、それは過酷な道のりだったと感じます。
2007年には北京五輪への出場が叶わず、現役を引退してるんですね。
そして、2008年から学校法人東洋大学に就職し大学職員 兼 ボクシング部コーチとして勤務してます。
その1年後に現役復帰して2012年のロンドンオリンピックでは金メダルを獲得してるんです。
そこから、プロ転向までに色々あったみたいですが母校に戻って小学生と過ごす中で昔の自分の夢が『五輪で金メダルを取ってプロ転向してラスベガスでやる』ことだったことを思い出したそうです。
そして、プロ転向後も順調に勝ち続けて迎えた世界戦。
村田諒太1度目の世界戦
※再生するとちょうどダウンを奪ったシーンから見れます
動画にもあるように、鮮烈なカウンターを決めてダウンを奪い、その後も確実にポイントを積み重ねたように思いました。
しかし、結果は2対1の判定負け。
この結果には世界中が驚きました。
ダウンを奪いながらも判定負け
この結果は様々なところで波紋を呼びましたが、「エンダムの手数を評価したのでは?」と言う意見が多く上がりました。
しかし、この判定を巡って賛否両論巻き起こってる中で村田諒太氏が語ったのは、
試合が終わって1カ月半ほどは、お世話になった方の挨拶回りや会食が忙しくて、落ち込むとか燃え尽き症候群になるとか、そんなことになる暇すらありませんでした。そもそも判定の結果は、自分の力ではどうすることもできません。自分で変えられないことに悩み、不安を覚え、翻弄されるほどムダな時間はないと思っています。
『判定は自分がつけるものではない。受け止めるだけ。』
と、いう言葉でした。
観客である自分ですら、やるせない気持ちで一杯で、判定に文句をつけてたのに当人は『受け止めるだけ』と誰を批判するワケでもなく、異議を申し立てるワケでもなく、ただ黙って判定を受け止めたんですね。
これにはシビれました。
そして、村田諒太氏は対戦相手のエンダムにも感謝の意を述べていました。
その潔さはまるで【現代の侍】だなと。
そして、迎えた再戦です。
村田諒太2度目の世界戦
※勝負が決まる第7Rからの再生になります。
見事、7R終了TKO勝利。
完全に相手の心を折っての勝利ですね。
圧倒してました。
かっこよすぎますね。
インタビューで語った村田諒太氏のコメントです。
『ボクシングで試合に勝つ人間は、相手を踏みにじり、その上に立つ。だから勝った人間には責任がある。彼の分の責任も伴ってこれから戦っていきたい』
決して驕り高ぶることもなく、謙虚に且つ野心的に。
これぞアスリート。
そして、その心の美しさはまるで現代の侍だなと感じました。
2度の世界戦から見る村田諒太の哲学
2度の世界戦から見る村田諒太の哲学について触れていきたいと思います。
自分がコントロールできない事には興味がない。
米国の神学者ラインホルド・ニーバーによる『ニーバーの祈り』の中に、「父よ、私に変えねばならないものを変える勇気を、どうしようもないものを受け入れる冷静さを、そして、それらを見分ける知恵を与えてください」というキリスト教の教えがあります。それは「できること、できないことを冷静に判断できる自分を大切にしなさい」ということ。
仏教の「諸行無常」という教えは「常に同じことは起こらない。だから今を生きることを大切にしなさい」という意味ですが、これも納得できる。
まさに【他者との分離】これに尽きるなと。
かつて、ゴジラの異名を取った日本人野球選手の最高峰、松井秀喜も同じことを言っていたの思い出しました。
そして、トップオブザリスペクトのイチロー選手もかつてインタビューでこう語ってますね。
『僕の調子が良いかどうか評価するのは自分じゃない。あなたです。』
自分と他者との線引きをしっかり引いて、自分がコントロールできるものに集中する。
これが突き抜ける為に必要なことなんだなと。
限界値を自分で決めない。
自分の限界を決めるのは自分だと改めて思いました。「体が大きい外国人には勝てない」「そんなやり方で結果を出した人はいない」「それは無理だろう」といった「先入観」や「固定観念」「否定」から入ると、限界値を自分で決めてしまい、本当の実力以上の結果が出せなくなるかもしれない。越えられない壁を作り突破口を塞いでいるのは、対戦相手ではなく自分なんですよね。
【やってみないとわからない】と言う感覚は非常に大事ですよね。
やらないままに、過去のデータがどうのこうのと言って限界を決めてしまったら、それ以上は絶対に出来ないですから。
あるインタビューで村田諒太氏が『ノミの話』をしてました。
ノミがものすごく高くジャンプすることをご存じですか?
体長の数十倍あるガラスのコップに入れても簡単に飛び越えるそうです。
人間の大きさに置き換えると、東京タワーを飛び越えるほどのジャンプ力です。
そこで、そのコップに透明の蓋をかぶせると、ノミは何度もジャンプしますが、当然のごとくコップから出られない。
しばらくして蓋を取ると、ノミはもうそのコップより高く飛べなくなってしまうそうです。
まさに限界値を決めてしまう話に繋がりますね。
村田諒太氏には世界最強のチャンピオンになって欲しいです。
村田諒太が次に挑むのは世界最強王者ゴロフキン
僕より強いミドル級チャンピオンがいます。そこ目指して頑張っていきます。
そうインタビューで答えた村田諒太氏ですが、”僕より強いチャンピオン”とはゴロフキンのことだと言われてます。
ゴロフキンとは?
ゲンナジー・ゴロフキンは、カザフスタンのプロボクサー。カラガンダ州カラガンダ出身。ロシア系の父と高麗人の母との間に生まれたロシア系カザフスタン人。“高麗人のボクシング世界チャンプ”としてカザフスタン高麗人の間でヒーローとなっている。現WBA世界ミドル級スーパー王者。現WBC世界ミドル級王者。プロアマ通じてノックダウン、ストップ負けの経験がない。
wiki参照
そして、ゴロフキンは世界最強のチャンピオンの称号であるパウンドフォーパウンドでランキング1位になっています。
パウンド・フォー・パウンド(PFP)とは?
体重差を無くした状態で戦ったら一体誰が強いのかを示す仮想のランキングで、アメリカの老舗ボクシング誌『The Ring』通称「リングマガジン」が独自で決めています。
その世界最強のゴロフキンと村田諒太氏の試合が待ち遠しいですね。
他にもミドル級にはツワモノが勢揃い
- カネロ・アルバレス(メキシコ)
- ディミトリウス・アンドラーデ(米国)
- ダニエル・ジェイコブス(米国)
などなど、まるで漫画の世界のようなドリームマッチが楽しみですね。
村田諒太の防衛戦は来春
村田諒太氏の東京での初防衛戦は来年の2〜3月に行う予定だそうです。
そして、来年5月にゴロフキンとカネロの再戦が決まり、その上でゴロフキンが勝てばゴロフキンVS村田諒太のカードが実現できる可能性が高いそうです。
今後の展開に注目ですね。
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