島田紳助がNSCで語った【心で記憶する】全文書き出し

【動画有り】島田紳助がNSCで語った【心で記憶する】全文書き出し

島田紳助がNSCで語った【心で記憶する】全文書き出し



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以下、全文書き出し。



なんでメモ取らんときって言うたか?


俺、本読まへんのよ。年1冊も。みんなめっちゃ読んでると思ってんねん。本読んで勉強してる思ってるねん。
映画も一緒。全く見ない。何でか言うたらあんなもん何の役に立たん。本読んだ知識は自己満足やねん。


クイズ番組の為ならわかるわ。いっぱい答えれるで?それだけの得。俺ら喋り手の役には立たん。何でか言うたら覚えたことを喋ってるだけやから、違うのよ。覚える場所が。一般人とは覚える場所が違う。心で記憶するんや。


今日喋ったこととかの中でも何個か「あ、そうなんや〜」って強く思ったことあるやろ?それは脳で記憶してないねん。心で記憶してるんや。そしたら一生忘れへんのよ。


高校の時に習った数学の公式なんて今覚えてるか?覚えてないやろ?何でか?それは頭で覚えてたからや。でも高校のツレと喋ったことは忘れへんやろ?あん時あいつこう言いよった。とか。女に告白した時の言葉とか、克明に語れるやん?なんでか?心で記憶したからや。


脳で記憶したものは思い出す時、普通に思い出すねん。一生懸命順番に。だから時間かかるんよ。でも心で記憶したものはどこにしまったかわからへん。でも同じ感情になった時に勝手にその引き出しが開くんよ。
だから俺がトーク番組では喋ること何にも考えてない。歩いて行って顔見てから初めて感じたことを喋ってるだけやねん。だから何喋るって考えたことがない。
テーマがあって、その話を誰かがする。「高校ん時、ムカついた話」とか。そんなん何も考えてない。考えても思い出せへんねん。


ところが、トーク始まった瞬間に誰かが「こんなんあってこうでこうで!!」って話したら、その瞬間に自分も頭ん中で高2になるんよ。そしたら、高2の時の感情になって引き出しがいくつも開くんよ。その中からチョイスして喋ってる。
だから決して用意してない。心で記憶するコツは感情の起伏が激しくないとあかんねん。いつでも感じなあかん。


うちがBARハセガワでライブやってるんやけど、1人めっちゃ上手いシンガーがいるねん。あまりにも上手いからお客さんもたまに泣いてはるわ。
ところがね、売れてるタレントは90%泣きよるな。こないだもね、フットボールの後藤がずっと泣きよるんよ。お客さん誰も泣いてないで?そんなとこでタレントが泣くわけないやん。
でも、本人もわかってないねん。「なんで僕泣いてるんですかね?」って言うて、笑瓶もガタルカナルタカも小池栄子もみんな泣いてんねん。この人らは心で記憶出来る人たちやねん。


1年後2年後にそのシンガーが売れたとするやん?そん時、泣いてなかった人は「昔からずっとファンでね。めっちゃ歌うまかったんよ」って脳で記憶したことを喋るんよな。
でも、笑瓶とか後藤とか小池栄子が聞かれたら喋ることは感情で喋れるのよ。「初めて、聞いた時にね、何にもわからんかったんすよ。何にもわからんかったんすけど涙が止まらなかったんですよ!!」って言えるんよな。


それってどっちが伝わるかって言うとこっちの方が伝わるのよ。だから絶えず心で記憶する自分にならなあかんねん。


次ページでまとめ&考察してます。

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