【図解】タイムバンクが創る新たな経済圏は資本主義ではなく価値主義だという話をわかりやすく解説。

資本主義から価値主義へ



ポスト資本主義として、価値主義があるとメタップスの佐藤さんは仰ってますが、どういうことなんでしょう?


もっと、噛み砕いて言うと「お金が全て」という時代から「お金より大切なことってあるよね」という価値観が成熟してきている中で、2つの価値観は共存するのか?
その関係性をわかりやすく解説しています。

タイムバンクが創る新たな経済圏



どーもゴーゴーケンゴ(@KNGrits)です!
今回は話題のタイムバンクに絡めて、メタップス社のCEO佐藤氏が語る【価値主義】の話をまとめたいと思います。

資本主義から価値主義へ

現代は『お金=資本』とも言えますが、その根源にある「価値」を最大化しておけば、様々な手段で保存したり交換したりすることができます。そのため、企業の在り方も変わってくることが予想できます。


例えば、Facebookが年商20億円しかないWhatsAppを2兆円で買収しましたが、資本の観点から見ると高すぎるディールです。
ただ、世界4億人のコミュニケーションを支えるインフラとしての価値を考えると妥当とも言えます。



資本主義と言うと、お金第一の考え方のように思いますが、それを包括するのが価値主義だと言うんですね。
わかりにくいと思うので図で説明します。


資本主義から価値主義へ

資本主義から価値主義へ



このように、資本主義よりも広い概念でまとめてるのが価値主義です。
そして、価値主義の中で価値は3種類に分類されています。

  1. 有用性の価値
  2. 内面的な価値
  3. 社会的な価値



資本主義では物事の価値とは有用性の価値のみとされてきました。


実利がどれだけあるか?
生産性はどうなのか?
合理的なのか?



平たく言うなら、「良いものを安く大量に作って大量に売って儲けよう!」が正義でした。
しかし、それは『何も無い時代』だからこそ、そこに対するモチベーションが高かったんですね。


今は、『何でもある時代』だからこそ、そこに対するモチベーションは高くありません。
それより、高まりつつあるモチベーションが②と③なんですね。


そして、タイムバンクが創る新たな経済圏は、この②と③が評価されやすいものでもあります。

価値主義による個人主義経済の誕生



小難しい言い方をしてますが、要するに『イイ奴が生きやすい世の中』になると言うことです。


これまでは、有用性の価値が大部分を占めていたので、「いくら、イイ奴でも使えなかったら意味ない。」と言う状態でした。
逆に、「悪い奴でも、使える奴が得をする。」と言うのもあります。


しかし、内面的な価値や社会的な価値が高まった今の時代は「イイ奴だったら、応援する。」というのが成り立っています。
これまでは、価値とされてこなかった人間の”好き嫌い”という感情が価値に直結する時代になっているのです。

経済を選べる社会にする。



だからこそ、タイムバンクやVALUのような個人が評価されて、そこにお金が集まるサービスが流行ったんでしょう。
そして、これが一番重要なメッセージなのですが、【経済を選べる社会にする】というのがタイムバンクやVALUのようなサービスの本質だということです。


タイムバンクやVALUが出たからといって、経済が個人主義のみになるかと言ったら、それは非現実的です。
それよりも、『自分に合う経済を選べる』ということが大事だとメタップスの佐藤さんは仰ってます。


多くのモノやサービスは競合によって適正化されていくのに対し、経済は今まで資本主義の独占だったんですね。
だからこそ、「お金が全て」という偏った価値観が浸透したと言います。
自分がどの経済圏で生きていくか選べる方が適正化されるというのが佐藤さんの考えなんですね。

40代は逃げ切った方がイイ。20代は価値主義に賭けた方がイイ。



先ほどの、個人主義経済の最たる例はyoutuberです。
今までは、職業だとも思われてませんでしたが現在は憧れの職業ランキングのトップ3に入るほどです。
これも、有用性の価値しか感じれない人からすれば理解不能な出来事です。


しかし、内面的な価値に注目すると、「なぜTVタレントよりyoutuberなのか?」というのは見えてきますよね。


そして、クラウドファンディングなどのサービスによって社会的な価値によりお金や資源が集まるようにもなっています。
これもまた、高度経済成長の時には到底考えられなかったモノではないでしょうか?
豊かになり、物質を介する幸福は現状で満たされている中で、次に人が求めるのは、より便利なモノではなく、より豊かさを感じれる心だというのは想像がつきます。


これからの世代は、価値主義に賭けた方が賢い選択だと思います。
何より、損得抜きに考えても自分が情熱を注げるものに人生の時間を使う方が楽しいことは間違いないですから。


僕は、そこまで考えて選択してきたワケではありませんが、本能的にそういう選択をしていたんだなと思いました。
もっと、直感で本能的に生きていってもイイんじゃないかなと思います。20代は特に。


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資本主義から価値主義へ