【人気マンガから読み解く経済】「鋼の錬金術師」世界は”賢者の石”を使い果した⁉︎

賢者の石とは??



今日は以前紹介した進撃の巨人はSFでもなんでもなくて、現代社会に生きる人間の心の不安を描写してるって話。の続編といったところです。


まず鋼の錬金術師を知らないひとのために鋼の錬金術師と、賢者の石の説明を本文から引用します。

「マンガの『鋼の錬金術師』の世界観において、錬金術は無から有を生むことはできず、あくまで元々あった物質の構成を変えるだけ、つまり“等価交換”しかできないという制約があります。
しかしながら、“等価交換”の原則を無視してなんでも錬成できちゃう幻の錬金術の増幅器が“賢者の石”です。
マンガの最後でその正体が明かされるのですが、それはなんと生きた人間を対価に錬成された魂が結晶した高密度のエネルギー体です。つまり人そのものというわけです。


では、本題に入っていきます。
皆さんは「先進国」と「後進国」についてご存知でしょうか?


平たく言えば、

  • 先進国は経済が発展してる国
  • 後進国は経済が発展途上の国



後進国もいずれは先進国に追いつくと言われてます。
BRICsなんかがそうですよね。


しかし、実はそうじゃないと言うのが今回のお話の肝で、


「先進国と後進国は同一線上には存在しない」


といってるんですね。
これを鋼の錬金術師で例えると先進国が【先進国となるために後進国を”賢者の石”として使った】と言ってるんですね。


そもそも、なぜ先進国と後進国が生まれたのかを遡ると「戦争」にたどり着きます。


昔は、イスラムやアジアが豊かでヨーロッパは貧しかったそうです。
当時のヨーロッパは戦争が多発していました。
しかし、戦争にはお金が必要。


でも、ヨーロッパにはお金がない。
じゃあどうするか?
外国から奪ってくるしかない。


と、いうことで大航海時代が幕を開け新大陸を目指します。


で、結果どうなったか?


ヨーロッパはお金を求め外国を侵略していき原住民に強制労働させる。
それは黒人奴隷問題にも繋がってきますよね。

「奴隷として強制労働させ、生産力を上げお金を得る」



これが”賢者の石”の正体です。


つまり、現在ある「先進国」は「後進国」を使うことで経済を成長させました。
そして、後進国は先進国に使われることで成り立っているため、
それが逆転することはないというのです。


そしてそれこそがタイトルにある

”世界は賢者の石を使い切った”

というところになっています。


本文ではもっと詳しく書いてるので
こちらからどうぞ!

追記



これはあくまで肉体労働での話で、現代ではテクノロジーの発展もあり、1人の労働力が100倍にも1000倍にもなり得るし、ロボットに労働力が置き換わる時代なので後進国の逆転もあり得ますよね。