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島田紳助がNSCで語った【XとYの分析】全文書き出し
動画は現在DVDで視聴できます。
以下、全文書き出し。
「どう言う漫才を作るんや?」ってのを一番初めに考えるのよ。
自分が面白い!って思う笑いも2つあるよな。
面白いけど「俺にはでけへん!」ってのと「これ俺と一緒やん!」ってのが。
「これ俺と一緒やん!」ってのが自分に一番近いのよ。
そんなんをいくつか探すのよ。1人の漫才師だけやなくていくつか探す。
そして「これ出来る!俺と同じや!俺が友達を笑かしてるパターンと同じや!」ってのを見つけるのよ。
ほんで、もう一個が勉強や。
昔から売れてた人、その時その時で売れてる人のを全部聞け。
それを聞いて、どう変わってきたんか、何が違うか、徹底的に聞け。
それがね、Xと言うのはまず自分で何が出来るのか?自分の戦力を必死で探す。
ほんでY、これは世の中の笑いの流れ。時代の変化、これを研究するんや。
だから、XとYを研究してわかったら、初めてわかるんや。
『俺どうしよ?何をしよ?どんな笑いを作ろ?』
仲間沢山おったし、いっぱい見てきたけど、このXとYもわからんと悩んでる奴が多い。
先輩も後輩も「紳助さん、新しい笑いやりたいんですよ。」バカかと。「どうしたらええん。紳助?」無理ですよ。そんなん俺だって答え出ませんと。「僕もあなたじゃないから、僕があなたに変わって一年間必死にやったら答え出ません。でも、公式は作れます。僕はあなたじゃないからXはわかりません。Yは半年あれば作れると思うんよ。これから5年後10年後どういう笑いに変化して行くかわかると思うんよね」だからね、この公式を作らなあかんねん。ただ単にオモロイこと考えよ。よそがやってへんことやろうぜ。って、そんなん絶対無理。
でもな、たまたま出来る事もあんねん。けど絶対潰れんねん。なんでか言うたら、公式がない答えや。
学校でも一緒や、たまたま書いた数字が当たる事あるやん?でも、何の根拠もなく売れた奴はYは動いて行くんやからついて行けへんねん。
芸能界でも一発屋っておるやん?なんで一回売れた奴が消えて行くん?なんで売れたか分かってないんよ。
たまたま、前からやってきた事が時代の変化に当たっただけよ。Yは笑いの変化やから動いて行くんよ。だからインパクトはあんねん。最初に衝突した時の。でも、そこに修正が効かへんのよ。
売れてる奴はみんな一緒。世の中に自分を合わせてんのよ。だから、大事故にならない。接触事故ばっかり。
「若手をみて脅威に感じることありますか?」ってさんまと一緒にいうてんな。「全くない!」言うて。
なんでか言うたら、練習してるとこみて「何練習してんねん!」て、俺から見たらずっと筋トレしてるようにしか見えへんのよ。それ無駄。
オリンピックの体操選手の身体ってすごいよ。体脂肪4%やて。でもあいつら野球のボールは投げれへんねん。
なんでか言うたら体操の為だけの筋肉しかついてないんよ。いらんねん。いらん練習はいらんねん。
今の公式は絶対的なもんや。こんなかで何人がXが分かり、Yを正しく分析するか?全員は無理やで。何人かがわかると思うんよ。今売れてる人は俺に向かって「なんで言うねん。言うな!秘密にしとけ!」っておもてるよ。だから、X+Yそして自分がどう言う形ものものを作るか?まず、やる。
次ページでまとめ&考察してます。