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優先席が生み出す気持ち悪い車内。
どーもゴーゴーケンゴ(@KNGrits)です。
最近、クソ真面目な記事ばかり書いてたのでたまには『物申しシリーズ』も書いていきます。
これらの記事は賛否両論集まれば良いなと思いながら書いてますので、非常にわかりやすく煽ってたりします。
そして、今回私ゴーゴーケンゴが物申すテーマは『優先座席』について。
優先席に座ったら湧き上がる罪悪感。
そもそも優先席とは?
優先席(ゆうせんせき)とは、鉄道車両やバスなどに設置されている、高齢者・障害者・けが人・体調不良者・妊婦・乳幼児連れ(ベビーカー含む)などを、椅子への着席を優先・若しくは促す座席である。
電車に乗ってたらよく見かける気持ち悪い光景があります。
【普通席は満席なのに優先席はガラ空きで立ってる人が多い】
という光景。
優先席は、高齢者や怪我人など着席を必要とする方々が優先的に座れるよう設けられてるものですが、若者が座ってはいけないという意味ではないですよね。
しかし、優先席に若者が座ると誰もが多少の違和感を覚えます。
って、思っちゃう人多い気がします。
それが、アノ気持ち悪い光景に繋がってるんですね。
優先席が生み出すクソ優しくない社会。
結論から言います。
なぜ、優先席が優しくないのか?
それは、
【人の善意を半ば強制的に引き出される事によって、有り難さが薄まる。】
これなんですね。
優先席に座っていて、高齢者や怪我人に席を譲れる方々は、それが優先席でなくても譲ります。
そして、そういった優しさを持つ方々ははじめから優先席には座ろうとしません。
優先席に座り、席を譲るというのは、ある種『優先席だから、譲って当たり前でしょ?』という圧力がかかるので非常に座りにくいし、譲りにくいのです。
つまり、優先席に座る人は初めから『席を譲る気のない人』である確率が高いと言えます。
しかし、問題は優先席に座る側だけなのでしょうか?
こう思われる方も多いと思います。
だからこそ、優先席でトラブルが起こりやすいのですね。
Twitterに上がる『優先席問題』の数々
優先座席に座ってて
お年寄り大量にきてなんで変わらへんねんみたいな目でめっちゃ見られてんやけど…
いや、あのね…あなたのお友達が思っきりスカート踏んで座っとるから立たれへんねんwww
しかも座る時めっちゃぶつかってきたのに謝らんかったしな💢— 音桜@10/15ライビュ梅田👻 (@47_neo_28) October 15, 2017
優先席は君が携帯に熱中する場所ではありませんよー。そこに立っているお婆さんのための席ですよー。
— 後ろ向きハウル bot (@HAWLBOT) October 15, 2017
しかし!!都心の方だからか、たまたまなのかわかんないけど電車で優先席関係なくみんな一目散に空いてる席に向かうのです。信じられない。しょうがないか。いいよ、別に。娘も寝てるし。抱っこ紐の私を抜かして優先席に座りゲームやってる男の人、いい加減にしなさい。怒。
— みぞれ♀2/23出産♡7m (@chokokick1979) October 15, 2017
ちな、地下鉄の優先席めぐってお年寄りのお連れの女性が怖かった。指差しながらあのクソガキ育ち悪い!ってずっと文句言ってて背筋凍るかと思った…。いや、混んでる車内で優先席に座るべき人がいるのに譲らない若者っていう構図はよくないけど、そのあと育ちの悪い~ってずっといい続けるのもどうかと
— あらさも (@around30_hitori) October 15, 2017
昨日、電車の中で老婆が優先席で「席譲ってもらえませんか?」って言ったら座っ
てた女子高生が大きな舌打ち。すると老婆は「座ってばっかり居るからそんなに太
い足になるのね。そして心まで太くなるのねえ…。そのうちみるみる体も太るの
ね。」といって隣の車両に移っていった・・・— MEGUMI☆ (@biyoukei21) October 15, 2017
こういう座る側、立つ側の両者が不快な思いをする問題が日常的に多発してるんですね。
これって、じゃあ一体なにが悪いのか??
優先席なんて今すぐ消えてなくなれ。
全車両から優先席を撤廃する。
悪いのは若いのに優先席に座る人でも、譲って当たり前でしょと言わんばかりの立ってる人でもなく【優先席の存在】そのものにあるんですね。
考えてみてください。
これ、一般の席ならこんな騒ぎになりますか??
ならないでしょ?
じゃあ、なぜ優先席では騒ぎになるのか?
それこそが、
【人の善意を半ば強制的に引き出される事によって、有り難さが薄まる。】
という事なんですね。
一般の席で誰かが席譲ってくれたら物凄い嬉しいじゃないですか?
それは『譲ってくれるって期待してなかったから』なんですね。
嬉しさって【結果-期待値】なんですね。
『席を譲ってくれた』という結果は同じでも、優先席と一般席では期待値の差があるんです。
だからこそ、優先席の存在は『席を譲って当たり前。だってそういう席でしょ?』という期待値が異常に高くなるので、譲ってくれた時の嬉しさが少ないんですね。
ありがとうの反対は当たり前
【譲って当たり前】そういう空気感を優先席の存在は作り出してるんですね。
だから、ありがとうが少なくなる。
そんな為に優先席を設けたワケじゃないでしょ?
ありがとうが少なくなるなんて、そんな優しくない社会が良いですか?
優先席を撤廃してどうするか?
優先席は今すぐなくすべきです。
全て一般の席にするべきです。
でも、それだけだと変わらないんですね。
次に大切なのは『席を譲る導線をデザインする』という事です。
例えば、同じ人でも譲りやすい場合と譲りにくい場合があるワケですよね?
譲りにくい場合
- 目の前に立ってる人が譲って欲しい人なのかどうか判断できない。
- 席を譲った方が良さそうな人が複数人いるので誰に声かけて良いかわからない。
- なんとなく声をかけるタイミングがわからない。
- ボックス席の奥に座ったから、譲りにくい。
- シンプルに自分もめちゃ疲れてるから譲りたくない。
譲りやすい場合
- 目の前に骨折して松葉杖ついてる人がいる。
- 駅ついて対象者が乗ってきて自分の席の前を通った瞬間。
- めちゃめちゃ低姿勢で「変わって頂けませんか??」と頼まれた時。
- 対象者と目が合った時
などなど、他にも色々考えられますよね。
僕ならこうする。
譲りにくい場合の『ボックス席の奥に座ったから譲りにくい』ってのに着目してみました。
物理的に譲りにくいタイプの座席なのが1つの問題でもあるなと。
これが問題の座席ですね。
奥に座ってしまうと、出にくいから譲りにくい。
このタイプの方が譲りやすいですよね。
サッと立ち上がってパッて譲る。
でも、思いました。
『シンプルにもっと席数増やしたらみんな座れるんじゃない?』
スツールってこういう背もたれがない椅子ね。
長椅子タイプを全て、このスツールタイプにすれば3列に席を作れるし、中央の列の席は背もたれないから、どちら側からでも座れるし、席数めっちゃ増やせそう。
とは言え、そんな抜本的な改革はお金がかかる。
このスツールタイプの車両とか合っても良いのになぁと思いながら、現実的な話もしておきます。
今回のキモは『強制されることなく、自発的に席を譲ろうと思える導線をデザインする』ってことです。
これ、過去に事例がありますよね?
トイレの張り紙の話です。
それまでは『綺麗に使ってください』とか『汚したら自分で拭きましょう』という張り紙を貼ってあったのですが、なかなか汚いまま。
それがなぜ改善されたか?みなさんいつも見てるアレですね。
【先に感謝してしまう。】というやり方です。
先に感謝されると、なかなか汚しづらくなるのが人の心情です。
結果として、トイレも綺麗になるし、使う人も気持ちよく使えるので両者ハッピーですね。
これを車内にも使いましょう。
これ、最悪でしょ?
【お譲りください】って、お前誰やねん。←
なんか強制されてる感じがしませんか?
だったら、最初から座らへんわ。って感じであまり良い張り紙とは言えません。
じゃあ、こんなのはどうでしょう?
なんか、あったかくないですか??
僕はこっちの方が良いなって思います。
実験的に一部の車両の優先席全て無くして、代わりにこの張り紙を貼ってみたら良いんじゃないかなって思っちゃいました。
もっと、あったかい車内になれば良いよね。
一体全体、何人の方が電車を利用してるのでしょう?
その中で、ストレスを抱えてる人は何人いるのでしょう?
なんかの調査で、平均的なサラリーマンは人生の何%を電車の中で過ごしている。みたいなことがありましたね。
それだけ自分の寿命を費やしてる場所が、少しあったかくなるだけで、割とハッピーな気持ちになれる人は増えるんじゃないかなと思いました。
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