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堀江貴文氏の『なんでお店が儲からないのかを僕が解決する』を読んだ。
どーもゴーゴーケンゴ(@KNGrits)です!
今日は堀江貴文氏の『なんでお店が儲からないのかを僕が解決する』を読んでみて、面白いと感じた部分だけを紹介していきたいと思います。
と、言うのも僕は以前BARを経営していたので多少なりとも飲食店に対するリテラシーはあるからこそ、興味があったんですね。
では、早速紹介していきたいと思います。
寿司職人が何年も修業するのはバカ
『寿司職人が何年も修業するのはバカ』という堀江貴文氏の発言が炎上したことは記憶に新しいですが、その真意が文中にありました。
これは「寿司を握る」ことはYouTubeを見ればすぐにできるのに、包丁すら握らせてもらえず、何十年も皿を洗っている時間がもったいなくはないか?という趣旨から出た言葉だ。
これを僕の経験に当てはめてみました。
僕は2年7ヶ月の間BARでアルバイトをして、その10ヶ月後に自分のお店をオープンしました。
初めてBARで働いてから僅か3年と5ヶ月ですね。
もっと言えば、それ以前なんてアルバイト経験もありませんでしたし、お酒も飲んでなかったです。
つまり、全くのゼロからでも3年頑張れば十分に戦えるレベルにはなったんですね。
初めの頃なんてカウンターに立ってても、お客さんとロクに会話も出来ず、ひたすらニコニコしながらマスターの話を聞いてるだけでしたから、そう考えると誰でも頑張れば出来るんでしょう。
しかし、今振り返るとロクに会話も出来ない状態でもカウンターに立たせてもらって、教えてもらいながらカクテルを作るようになり、常に実践させてもらいながら教えてくれた環境だったからこそ、3年で土俵に立てたんだと思います。
シェイカーを教えてもらったのは入ってから3ヶ月目でしたね。
あの頃は少しでも早くカクテルが作りたいと思って、マイシェイカーを買って家でお米を入れて練習してましたね。氷でやるとうるさいので。
僕はアルバイトの面接の時に『将来、自分のお店を開きたいです』と言っていたのもあってか、マスターも最初から僕が独立出来るように全て教えてくれてました。
もし、これが違うBARだったら、僕は自分のお店を開けてなかったかも知れないですしね。
と、言うように僕も飲食をやっていたので自分のケースに当てはめてみながら読むと、めちゃ勉強になったので他の話もまとめていきます。
なんでお店が儲からないのかを僕が解決する
SNSを使って空席情報を発信する。
吉祥寺にある人気の肉料理店「肉山」は、店主・光山英明氏のカリスマ性もあり、既にこのスタイルを独自に行っている。
お客さんとどんどんFacebookやLINEでつながっておき、グルーピング。当日でも光山さんが「2名のキャンセル出たで~」と投稿すれば、あっという間にコメント欄は「行きます!」で埋まる。
これは、まさに『お客さんのファン化』の成功事例だなと。
よく、チェーン店とかには、お店のLINE@とかFacebookページに「いいね」を押すとお会計から5%オフとかってありますよね。
あれって、『お客さんのファン化』って意味では全然効果ないんですね。
なぜなら、そこに集まるお客さんが求めてるのは割引情報であって、お店の情報なんて興味ないんですよ。
だって、集め方が『割引クーポン使えますよ!』なので、それは仕方がないと。
そう言う意味では、この光山英明氏のスタイルは非常に人間臭くて、だからこそ模倣困難性が高いんですね。
これをお店のLINEやFacebookページでやるのではなく、光山氏個人のLINEやFacebookでやるからこそ親近感が生まれるんです。
- 大手チェーン居酒屋
- 知り合いがやってる個人居酒屋
両方から『急遽、ドタキャン食らって2名空いてます〜。もしよかったら来てください〜。』って届いたら、どっちの方に行くかなぁ?
と、言うように客商売である以上、人間味ってのが強みにもなるって話ですね。
そして、これからはより一層、人間味が重視される時代にきてると感じております。
パクり、パクられ、文化は進化する
食は著作権がないためパクリ問題については色んな意見が飛び交ってますが、堀江貴文氏の意見に共感しました。
飲食大手のモンテローザは、「和民」が当たれば「魚民」を作り(これは訴訟にもなったが)、最近では「塚田牧場」のヒットから「山内農場」をチェーン化した。個室居酒屋の「月の宴」なんて、本家の「月の雫」よりよほど有名なくらいだろう。
そもそも、すべての文化は「パクり」とともに進んできている。料理でいうと、例えば「鶏の唐揚げ」に著作権があったらどうなる?
「鶏に下味をつけ、粉をまぶして揚げる」という料理を考えつく人は無数にいるだろう。「にんにくを利かせる」「粉には片栗粉を使う」「ねぎソースをかける」とアレンジしたところで、同じことだ。
どんなに伝統的といわれている味もパクり、パクられながら進化してきた料理なのだ。
『自分の考えた料理がすぐパクられるので困ってる』と言う質問に対して、堀江貴文氏はこう答えています。
パクりは決して悪いことではないんです。パクりやすい土壌が次の革新を生んでいくのですから、むしろ食文化を活性化させることにつながっています。
最近でいうと、キングコング西野氏の『えんとつ町プペルの著作権フリー化』などで、徐々に緩和されてる気がしますし、そっちの方がよほど健全でより広告効果も見込めるので著作権はほどほどにした方が良いように思います。
パクリが出れば出るほど、オリジナルの価値は高まると思っているので、パクられるということは勝手に宣伝してくれてるという取り方も出来るのかなと。
他にも興味深い質問にホリエモンが答えてます。
- 今、「本物の味」は求められていない?ならば職人はどう割りきるべき?
- 初めてのお店で見るのはどこ?
- お酒を飲まずにフリーの水だけ飲む若者たち。「水はタダ」 が当たり前だと思っています。そんな状況で単価を上げるには?
- 儲け一辺倒にはなりたくないけれど、経営を安定させるには大企業の傘下に入るのが近道?
などなど、どれも興味深い内容ですが、これに対する堀江貴文氏の回答はぜひ本を読んで確認してみてください。
なんでお店が儲からないのかを僕が解決するを読んでみて
最後にこれだけ紹介させてください。
わからないことはインターネットや本で調べ、もっとリアルを知りたければ、食べに行けばいい。寿司屋ではカウンターごしに質問もできるし、手元を見ることもできる。毎日同じ場所に立っているよりも、食べ歩きをすることで、味も接客もインテリアもいろんなことを学べるはずだ。
これも寿司屋の話ですが、飲食店に限らずもっとマクロな自分の人生でみても同じことが言えるのではないでしょうか?
毎日同じ場所に立ってるよりも、色んな所に挑戦してたほうが多く学べるはずです。
この本は飲食店関係者だけでなく、堀江貴文氏の思考を覗けるという点でもスゴく面白い内容でした。
今ならKindleアンリミテッドの30日間無料体験で読めるので、ぜひ読んでみてください。